完全予約制0968-65-5900 電話予約受付時間:月・木18:00まで、火・水・金17:00まで

佐藤眼科医院

厚生労働省認定先進医療実施施設

  • 標準
  • 拡大
  • トップページ
  • サイトマップ

斜視・弱視治療

トップページ > 斜視・弱視治療

視能訓練士が担当しています

当院では、弱視・斜視の検査を“視能訓練士”が担当しています。
視能訓練士は国家資格を持った弱視・斜視専門の訓練士です。

子どもをつれて初めて眼科を受診する場合、親子ともに緊張するものです。「うちの子は斜視かも」と心配して来られたお母さんから「うちの子は落ち着いてちゃんと検査できるかしら?」という声をよく聞きます。

私たち視能訓練士は、子どもがリラックスした状態で検査が出来るような雰囲気づくりを心がけています。また、しっかり治療するためには患者さんとの信頼関係を築くことが最も大切と考えています。何でもお気軽にご相談ください。 医師とともに個々に応じた最善の治療ができるように努めていきます。

視能訓練士の紹介

視能訓練士:筒井健太 (熊本市出身)
経歴 2000年 大分視能訓練士専門学校卒業 視能訓練士:筒井健太
2000~2008年 北里大学病院眼科勤務
2009年~ 佐藤眼科勤務(フロアマネージャー)業
自己紹介 この仕事を始めて10年になります。これまでの経験を十分に活かし、患者さんと家族の笑顔がみられるように日々努力しています。
女性の多い職場なので男性の検査員にはちょっと抵抗があるかもしれませんが、わたしも家に帰れば娘のパパです。お子さんの検査はおまかせください。
視能訓練士:高椋千枝 (福岡県大牟田市出身)
経歴 2010年 平成医療専門学院視能訓練学科卒業
卒業後、現在の佐藤眼科勤務
視能訓練士:高椋千枝
自己紹介 子どもにとって病院は「怖い」というイメージがあり、不安を抱えたまま病院へ行くことが多いと思います。そのようなお子さんでもリラックスして検査ができる雰囲気作りを心がけています。
どんな些細な事でも構いませんので疑問に思うことがあればお気軽にご相談ください。
視能訓練士:吉里和子
経歴
自己紹介
熊本市民病院眼科外来に視能訓練士として37年間勤めて参りました。 退職後、佐藤眼科に月1回伺い斜視弱視の患者様を診させて頂いています。
趣味は社交ダンスとスキューバーダイビングです。 健康に気をつけ多くの患者様と接していきたいです。 目の病に疑問や不安があればご相談下さい。 一緒に乗り越え喜びに変えましょう。
視能訓練士:吉里和子

ページトップへ戻る

子どもの視力の発達について

生まれたばかりの赤ちゃんはまだ、明るさがわかる程度といわれています。 その後、いろいろなものを見ることで視力は発達し、だいたい5歳くらいで1.0に達するとされています(図1)。

また眼球の大きさ(眼軸長)も、生まれてすぐは17mm程ですが、成長とともに眼球は大きくなり10歳くらいになると成人と同じ24mm程になります(図2)。

視力が発達するには、ものを見ることが最も重要ですが、もし視力の発達の途中でものをくっきり見ることができない状態が続くと、弱視の状態になってしまいます。

視力の発達

眼軸長の発達

ページトップへ戻る

子どもの視力検査は何歳から?

大人の検査で使うような輪の切れ目の検査表“C”は、個人差はありますがだいたい3歳くらいからできるようになります。
当院ではこの検査表以外にも、簡単な検査表(絵の視力表)があり、それを用いると、より低年齢でも検査が可能です。

もし視力検査ができなかったとしても、遠視や近視の検査はできるので、その度数からメガネが必要かどうかもわかります。

ページトップへ戻る

弱視について

弱視って何?

弱視とは、メガネやコンタクトレンズを使用しても視力が十分に出ない状態のことを言います。「裸眼視力は0.1だけど、メガネやコンタクトレンズをすれば1.0になる」という場合は弱視とはいいません。

弱視の種類と原因

弱視にもさまざまな原因があり、それぞれ治療方針も異なります。

(1)不同視弱視
片方の目だけ遠視や乱視が強いために、その目だけ視力が発達していない状態。
(2)屈折異常弱視
両目とも遠視や乱視が強いために、両目とも視力が発達していない状態。
(3)斜視弱視
斜視になっている目が使われないために、片方の目だけ視力が発達していない状態。
(4)形態覚遮断弱視
生まれつきの白内障や眼瞼下垂、また眼帯の使用などの理由により、片方もしくは両方の目に光が入らない状態が続いたために、視力が発達していない状態。

弱視の検査

診断をするためには、視力検査と屈折(度数)検査、斜視検査を行い、必要に応じて目薬を使った検査も行います。その後、医師による診察にて目の中の病気がないか確認し、弱視かどうかを診断します。

弱視の治療方法

弱視にもさまざまなタイプがありますので、当院ではその子に応じた治療方針を考え、完治できるように取り組んでいます。

(1)不同視弱視
原因となる遠視や乱視を矯正するようなメガネを作ります。その後、視力が良い方の目をアイパッチ(眼帯)で隠して、弱視になっている目をたくさん使う弱視の訓練をします。
(2)屈折異常弱視
原因となる遠視や乱視を矯正するようなメガネを作ります。
(3)斜視弱視
遠視や乱視があればメガネを作ります。その後、視力が良い方の目をアイパッチ(眼帯)で隠して、弱視になっている目をたくさん使う弱視の訓練をします。
(4)形態覚遮断弱視
原因となる白内障や眼瞼下垂の治療を行った後、必要に応じてメガネを作り、視力 の左右差があれば視力が良い方の目をアイパッチ(眼帯)で隠して、弱視になっている目をたくさん使う弱視の訓練をします。

以上のような治療を行いますが、弱視を治療できる年齢には限界があり一般的に8歳くらいまでとされています(不同視や屈折異常の弱視は12歳くらいまで)。可能なうちにしっかりと治療しなければいけません。
また、治療の効果は数ヶ月から数年かかる場合もあり、頻繁で長期にわたる通院が必要になります。

ページトップへ戻る

弱視の訓練

弱視になった場合、目の度数に合ったメガネを作ることがまず基本となりますが、メガネだけでは視力が向上しない場合もあります。その時には、当院では以下のような弱視の訓練を行っています。

アイパッチと近方作業

視力が良い方の目をアイパッチ(眼帯)で隠して、弱視になっている目をたくさん使うように、赤い鉛筆で字を書いて(Red writing)、脳に刺激を送り視力を向上させます。

アトロピン点眼と近方作業

視力が良い方の目のみにアトロピンを点眼して手元がぼやける状態にします。そうすると弱視になっている目をたくさん使うようになり、さらに赤い鉛筆で字を書いて(Red writing)、脳に刺激を送り視力を向上させます。

個々の状態によってさまざまな近方作業を用意しています(ぬりえ・めいろ・丸をかく・漢字を書くなど)。また、弱視の訓練は主に家庭で行うことになるため、家族の理解と協力が必要になります。

ページトップへ戻る

斜視について

斜視って何?

斜視とは、片方の目の視線がずれている状態をいいます。片方の黒目が別の方向を向いている状態なので、両目の焦点が合わず遠近感もつかみにくくなります。人によっては物が2つに見える場合もあります。

斜視の種類と原因

斜視は、下の図のように目線がずれる方向によっていくつかの種類に分けられます。

斜視がない場合 <斜視がない場合>
 両目ともまっすぐな目線の状態。
外斜視 <外斜視>
 片方の黒目だけが外側を向いている(図は左目)。
内斜視 <内斜視>
 片方の黒目だけが内側を向いている(図は左目)。
上斜視 <上斜視>
片方の黒目だけが上側を向いている(図は左目)。
下斜視 <下斜視>
 片方の黒目だけが下側を向いている(図は左目)。

この中で、子どもに最も多いのは外斜視と内斜視です。代表的な3つの斜視を紹介します。

間欠性外斜視

片方の目が時々外側にずれる状態を言います。ボーっとしている時や遠くのものを見ている時などに外斜視が出やすく集中してみている時にはあまり斜視はみられません。生後すぐからみられる場合もあります。原因はよくわかっていません。

調節性内斜視

ものを集中してみようとすると片方の目が内側に寄ってしまう状態を言います。調節性内斜視は遠視が原因となって起こります。1~3歳位の間で発症することが多いです。遠視の子どもにみんな起こるわけではありません。

乳児内斜視

生後6ヶ月位までに発症する内斜視です。原因はよくわかっていませんが、調節性内斜視とは異なって遠視が原因ではありません。

ページトップへ戻る

斜視の検査

斜視を診断するためには、視力検査・屈折(度数)検査を確認した後、いろいろな検査器具を使って詳しい斜視の検査を行います。黒目がきちんと動くかどうかや、遠視や近視のメガネで斜視が良くなるかどうか、また両目でみた時に立体的に物をみることができるかなど調べていきます。必要に応じて目薬を使った検査も行います。

斜視の治療方法

まず、必要であればメガネを作ります。プリズムといって両目の視線を合わせやすくするようなレンズを用いて治療することもあります。また当院では、適応となる子どもには斜視の訓練も積極的に行っています。メガネや訓練でも斜視が治らない場合は手術が必要になることもあります。

斜視の訓練

適応となる子どもには、斜視の訓練をすることで斜視が目立たなくなることもあります。訓練は主に外斜視に対して行います。外斜視は子どもの斜視の中でももっとも多いタイプです。当院では以下の訓練を行っています。

抑制除去訓練

斜視になると、左右の目が別々の方向を見ることによって、物が2つにダブってみえることがありますが、“抑制”という頭の中で1つの映像を消してしまうこともあります。その場合、赤いフィルターやシノプトフォアという器械を用いて、抑制をとって両目で同時に物がみえるようにする訓練していきます。

輻湊および融像の強化訓練

“輻湊”という寄り目の力や、“融像”という左右の目で見たものを1つに合体するという力を強化する訓練です。プリズムや三点カード・シノプトフォアを用いて訓練していきます。

ページトップへ戻る

遠視・近視・乱視について

遠視とは

遠視とは、本来は遠くも近くもピントが合わないような目の状態です。
でも子どもはピント合わせの力が強いので、ある程度の遠視であれば割りとハッキリとみることができます。でも遠視が強いとピント合わせができずに常にぼやけた状態でみることになります。それを放置しておくと視力の発達が止まって弱視となります。

遠視による弱視が考えられる場合、目薬を使った検査を行い、必要であればメガネを作成します。また、弱視ではなかったとしても遠視は眼精疲労(目の疲れ)を訴えることがあるため、視力が良くてもメガネを作る場合があります。

近視とは

近視とは、近くのものはよくみえるけど遠くのものが見えづらい状態です。
学校での黒板の文字や、離れたテレビ画面の文字などが見えづらくなります。

近視はある程度強くても近くはハッキリみえるので弱視になることはほとんどありません。しかし、徐々に近視が進んで遠くが見えづらい状態になると目を細めてみるようになります。一般的に近視は成長に伴い進んでいくものですが、まれに実際は近視ではない仮性近視という場合もあります。 当院では、近視の正確な度数を調べるための目薬を使った検査も必要に応じて行っています。その結果、仮性近視が疑われる場合には当院では目薬での治療や器械を使って望遠訓練を行います。

本物の近視であることが確認できた場合、ある程度近視が進んできたらメガネの作成を行っています。自己管理が出来る年齢になってくれば、コンタクトレンズ処方も可能となります。また、日常的な注意事項としては、明るい環境でものを見るようにし、寝転んだり、悪い姿勢で本を読んだりする事は近視の進行につながる危険性があるので注意が必要となります。

乱視とは

遠視や近視は見ている距離によって見え方が変わりますが、乱視は距離に関係なくものがだぶって見えるような症状です。乱視は主に眼球の角膜のゆがみが原因で起こります。成長によっても乱視はあまり変化しません。
ある程度強い乱視の場合、それを放置しておくと視力の発達が止まって弱視となります。乱視による弱視が考えられる場合も、目薬を使った検査を行い、必要であればメガネを作成します。

家庭で弱視・斜視を見つける方法

弱視・斜視は早期治療により予後が大きく異なります。 3歳児健診で検査を受けることはとても重要ですが、子どもと一緒にいる家族が普段の生活から目を良くみてあげることで、より早期発見につながります。 家庭で以下のような症状がみられる場合には弱視や斜視の可能性もあるため一度眼科受診をお勧めします。

  • 目つきが悪い
  • 向かい合っても目が合わない
  • 片目をつぶってみる
  • 顔を傾けてみる
  • 片目を隠すととても嫌がる
  • テレビや絵本をかなり近づけてみる
  • 目が揺れている
  • 空を飛んでいる鳥や飛行機がみえない

ページトップへ戻る

目薬の検査について

遠視・近視・乱視の正確な目の度数を調べる場合、必要に応じて調節麻痺薬という目薬を使った検査を行います。その結果をもとにメガネの作成を検討していきます。 度数の検査には、次の2つの目薬のいずれかで検査します。

サイプレジン
方法 来院後に院内にて5分おきに3回点眼します。最後の点眼から50分後に視力屈折検査を行います。
症状 点眼後ピントが合わず、近くの物がぼやけて見えづらい状態が10~24時間ほど続きます。また、瞳孔を広げる作用があるため、まぶしい状態が2~3日ほど続きます。
アトロピン
方法 家庭にて1日2回(朝と夜)を1週間点眼し、来院後すぐに視力屈折検査を行います。
症状 点眼後ピントが合わず、近くの物がぼやけて見えづらい状態と、まぶしい状態が1~2週間ほど続きます。

サイプレジンよりもアトロピンは症状が強いため、通常はサイプレジンでの検査を行います。遠視がとても強い場合や弱視や内斜視がある場合はアトロピンで検査を行います。

メガネの健康保険適応について

9歳未満の弱視もしくは斜視で、治療のためのメガネであれば健康保険が適応されます。一般的にはメガネ代の約3割が自己負担となります。ここでは簡単に申請の流れを説明します。

<申請の流れ>

(1)眼科でメガネの“処方箋”(弱視等治療用眼鏡等作成指示書)をもらいます。

(2)処方箋を持ってメガネ店に行き、まず全額自己負担でメガネを購入します。 処方箋は返してもらいます(後で必要となります)。購入時に“領収書”を必ずもらいます。

(3)加入している健康保険組合窓口で“療養費支給申請書”をもらい記入し、処方箋と領収書とともに健康保険組合窓口に提出します。

申請書をもらう(提出も)それぞれの場所
国保 各市町村の役所
社保 各市町村の社会保険事務所(職場の事務)
組合共済 扶養者の勤務先給与課・庶務課等

<2回目以降の再給付について>

前回うけた給付から 5歳未満では1年以上後であること。5歳以上では2年以上後であること。

治療用のメガネですので、メガネを常用することがとても大切になってきます。 また、当院ではメガネのフレームや鼻パットの調整も行っていますのでお気軽にお声かけください。

ページトップへ戻る

お子様用フレームについて

併設する佐藤コンタクトには弱視・斜視のお子様向けに、1歳から装用する小さいメガネのフレームや、軽くて軟らかい「メガネのあと」がつきにくいフレームなどを取りそろえております。お気軽にご相談下さい。

ページトップへ戻る

弱視・斜視の検査器具の紹介

当院では弱視・斜視の検査に必要な器具を多く揃えています。子どものお母さんから「あれよく見るけど何の検査かしら?」と声を聞くことがあります。ここでは、写真とともにいくつか紹介します。

視力検査関連

以下の種類があります。子どもで“輪の切れ目の視力検査”がまだ難しい場合、より低年齢のレベルに合わせた視力検査方法もあります。

通常の字づまり視力検査表 通常の字づまり視力検査表
字ひとつおよび絵での視力検査
絵では、車・花・魚・鳥・船の絵がでてくるので5つのうち、どれかを当ててもらう。
字ひとつおよび絵での視力検査
ドットカードによる視力検査
ウサギやクマの目の部分が“黒い点”になっていて、その小さな点が見えるかどうか教えてもらう。
ドットカードによる視力検査

ページトップへ戻る

屈折(度数)検査関連

レフケラトメーター
遠視・近視・乱視の度数を調べます。
レフケラトメーター
レチノスコープ(検影法)
遠視・近視・乱視の度数を調べます。1歳位の赤ちゃんでもこれを用いると目の度数を調べることができます。
レチノスコープ(検影法)
トポグラフィー
目の表面(角膜)の状態を詳しく調べます。
トポグラフィー

弱視・斜視検査関連

シノプトフォア
斜視の角度の測定や、両目で同時に物をみることができるかどうか調べます。
シノプトフォア
HESSコージメーター
目の動き(眼球運動)を調べる検査です。
HESSコージメーター
ステレオテスト(チトマスとラング)
両目でみることで立体的にみえるかの3Dの検査です。
ステレオテスト(チトマスとラング)
プリズムセット
斜視の角度を調べます。斜視の訓練にも使います。
プリズムセット

ページトップへ戻る

斜視の訓練グッズ

寄り目の力を強化する場合や、両目で同時に見る能力を高めたいとき使用するグッズです。

斜視訓練用のフレミングカード
融像カード・赤フィルター・三点カード

フレミングカード(左上)・融像カード(左下)・赤フィルター(右上)・三点カード(右下)
斜視訓練用のフレミングカード・融像カード・赤フィルター・三点カード

ページトップへ戻る

よくある質問

なぜ斜視になるのですか?
斜視の原因は1つではありません。家族に斜視の人がいる場合(遺伝)や、遠視があるなどいくつかの要因が結びついて起こることが多いようです。片方の目が弱視になっている場合も斜視の原因になります。まれですが、頭の病気のために斜視が出現することもあります。
斜視は自然に治りますか?
通常は、斜視を放っておいても自然に良くなることは基本的にありません。しかし、角度が大きくない内斜視は自然に治っていく場合もあります。偽斜視(まぶたの形状による見かけ上の斜視)は成長するにつれてなくなります。
斜視の子どもはどのように見えているのですか?
斜視になると、両目の視点が合わないために、同じ1つの物が二重に見えたり他の物に重なって見えたりすることがあります。これを複視(ふくし)と言います。複視が出てしまうと非常に不自由です。斜視の子どものほとんどは、複視で不自由しないように頭の中で1つの像を自然に消すことが出来ます。これを抑制(よくせい)と言います。(大人になってから出てきた斜視の場合は複視が出ることが多いです。)

ですから、子どもはものが二重に見えると言うことはありませんが、立体感がないため通常に比べるとやや生活に支障が出ることがあります。しかし、生まれてからそういう見え方なので子どもにはそれが当たり前でありますので、途中で斜視になってしまった大人のように不自由を訴えることはまずありません。
3歳児検診で調節性内斜視(時々目が内側による)が見つかり、眼鏡を作るように言われました。裸眼視力が良いのにどうして眼鏡が必要なのですか?また、常に眼鏡をかけておく必要がありますか? 手術で治りますか?
内斜視の子どもで眼鏡を作る場合、ほとんどは「遠視」が原因となって内斜視となっている場合が多いです。遠視は、遠くも近くもピントが合わないような目の状態ですが、子どもはピント合わせの力が強いので、その力を使って裸眼でも遠くも近くも物がはっきり見えています。しかし遠視の子どもの中には、その力を使うことが原因で目が内に寄ってしまうことがあります。治療は、ピント合わせの力を自分自身で使わなくてもいいような遠視の眼鏡をかけることです。それにより内斜視の改善が見られます。視力のためではなく斜視の治療のために眼鏡を必要とします。眼鏡は常用する事が一番の治療で、眼鏡をかけたり外したりしていると内斜視が悪化する事もあります。眼鏡で内斜視が治る場合は手術は必要ありません。
入学前に斜視・弱視が見つかり、眼鏡が必要と言われました。眼鏡をかけることによって視力が悪くなることはありませんか?また、眼鏡をかけ始めると、手放すことができなくなりませんか?
眼鏡をかけたことが原因で視力が悪くなることはありません。成長に伴う眼の変化で度数が変わり裸眼視力が落ちる事はありますが、眼鏡のせいではありません。むしろ、眼鏡をかけない方がピンボケの状態になって眼が疲れやすくなり、さらに弱視や斜視がひどくなる可能性もあります。
眼鏡をかけ始めると、かけていることの方がよく見えることにお子さんも気づきます。そういう意味では眼鏡が手放せなくなりますが、眼鏡をかけることでお子さんがよく見えるわけですので、それはよいことでしょう。
また、遠視であれば成長に伴い度数が減っていく傾向がありますので、個人差はありますが将来眼鏡をかけなくてよくなるこ可能性もあります。
修学自前の子どもです。斜視・弱視で眼鏡をいつもかけておくように言われました。眼鏡を数時間でもはずすと、目によくないのですか?運動やスイミングの時には外してもいいですか?
弱視や斜視の治療のために眼鏡をかけている場合は基本的に常に眼鏡をかけておく必要があります。しかし激しい運動やマット運動、スイミングなど数時間であれば、外しても眼に影響はほとんどありません。激しい運動やマット運動などの眼鏡が危険な場合を除き、眼鏡をかけておいた方がよく見えるので運動時も眼鏡はかけておいた方がよいでしょう。きちんと顔に合っている眼鏡であれば少々動いてもずれません。
8才の子どもです。眼鏡で弱視は治っているといわれました。いつまで眼鏡をかけるのですか?コンタクトレンズも可能ですか?
遠視・近視・乱視の程度や、治療の具合にもよります。強い遠視・近視・乱視であれば物をはっきりみるためにずっと眼鏡をかけておいた方がよく見えますので、眼鏡をかけておいた方がよいでしょう。

遠視の場合、強い遠視でなく裸眼の状態でも視力や斜視に問題なければ眼鏡が必要なくなる可能性があります。近視の場合は、強度の近視である場合が基本的に眼鏡が必要なことが多いです。 また、斜視がない場合、部活で眼鏡が不便などの理由がある時はコンタクトレンズ(CL)装用も可能です。ただし、CLは合併症の危険性がありますので、本人・保護者ともにCLで起きうる合併症を理解し、適切にCLを扱えることが条件になります。CLをしていても眼鏡は必ず持っておく必要があります。
3才の子どもです。眼鏡をかけたがりません。何か良い方法はありますか?
子どもに眼鏡をかけ続けさせることは、保護者にとっても大変難しいことです。しかし、眼鏡の度数がきちんと合っていれば、実は眼鏡をかけた方がよく見えることに子どもも気づきます。うまく最初に眼鏡をかけることが出来れば自然に自分で眼鏡をかけるようになりますので、最初に何とか眼鏡をかけてくれるようにお子さんを誘導することが大切です。具体的な方法としては、子どもの気に入る眼鏡フレームを選んであげること、親も一緒に眼鏡をかけてあげること(度なし眼鏡でも構いません)、「似合うね~かわいいね~」などと褒めて眼鏡をかけたがるようにすること、などです。小学生くらいになると必要性をきちんと説明すれば理解してくれます。

うまく眼鏡をかけてくれるために、きっちり度数が合っていて、顔にフィットし違和感がない眼鏡をかけることが大切です。当院では軽量の壊れにくいフレームをお勧めしています。 定期検査では度数のチェックと同時にメガネが顔に合っているかもチェックし、筆世があれば調整を行います。保護者の方も、ご家庭で眼鏡をはめても見えにくそうにしていたり、鼻眼鏡やフレームが広がっているのを見たら、お気軽にお持ちください(近所の眼鏡店でも結構です)。
1歳でも眼鏡をかけることができるのですか?
生後半年~1歳くらいになると斜視や弱視の診断ができるようになり、眼鏡による治療が必要な場合もあります。この乳児期でも「乳児用フレーム(やわらかい素材)」をかけることにより治療が可能になります。初めはなかなかかけてくれませんが、慣れてくると眼鏡をかけることを嫌がらなくなります。
3歳児検診で斜視・弱視を指摘されました。眼鏡などの治療を勧められましたが、治療せずに放っておくとどうなりますか?
弱視というのは目の発育が途中で止まった状態です。治療しなければそのまま視力が向上せずに、大人になって眼鏡をかけてどんなに治療しても視力が出ない状態になってしまいます。斜視の場合は、より斜視がひどくなる事も多く、見ためも目立つようになることがあります。早期発見・早期治療がとても大切です。是非、治療をお勧めします。
7才の子どもです。時々片方の目が外向きになりますが、通常は両目ともまっすぐ向いています(間欠性外斜視)。眼鏡(プリズム)を勧められましたがそのまま何もしないで様子を見るのはだめですか?
外斜視は、寄り目の力を使うことでまっすぐにもできます。しかし実際は、外斜視の状態が本当の姿です。目を寄せる力でまっすぐにできていますが、その時の眼はとても緊張状態になっていて疲れやすくなっています。ですから、疲れたとき、気が抜けたときなどに眼が外に向きやすくなり、それがだんだん悪循環になり外向きの頻度が増え、外向きの角度も大きくなっていくことがあります。プリズム眼鏡をかけることで目を寄せる力を使わなくても楽に両目の視点を合わせることができるようになるため、外斜視になる頻度を減らし、悪循環になるのを防ぐことが出来ます。外斜視の頻度がとても少なく、外斜視になっている角度がとても小さい場合であれば何もしないで様子を見ることもあります。
就学前の子どもですが、外斜視の手術時期を勧められました。手術はいつごろするのが良いですか?手術をすれば治りますか?
外斜視の手術は、プリズム眼鏡では十分な治療が困難な場合と、プリズム眼鏡でまあまあの状態でもプリズム眼鏡を外す、もしくはプリズムの量を減らすことを目的とする場合とがあります。前者であれば早く手術をして目の位置を早く正常に近い状態に戻した方がよいでしょうし、後者であれば手術は急ぐ必要はなく、春休みや夏休みに手術をするというのでもよいでしょう。手術後の再発も可能性はあります。もともと両目で同時に見る機能(両眼視)が弱い場合や片眼に弱視がある場合は再発の可能性が高いと言われています。
2才の子どもです。弱視でアイパッチをしています。アイパッチすると見えないので嫌がってすぐ外してしまいますがどうすれば良いですか?
普通に考えたら良い方の目をふさいでしまうのですから子どもは嫌がります。アイパッチを始める一つの方法としては、アイパッチをして子どもが好きなことをさせることです。好きなテレビを見せたり、好きな絵本や本をみせたり、塗り絵やパズルなどもよいでしょう。アイパッチの目的は、弱い方の目を使わせることですので、何でもよいですから目を使わせることが大切です。弱視の程度が強い場合はアイパッチを一日中しなければならない、ということもあります。少しずつアイパッチになれていってもらって徐々に時間を延ばしていくとよいでしょう。小さいお子さんの場合、いきなり1日中アイパッチを開始することは困難な場合が多いと思います。

小学生くらいであれば、アイパッチの必要性をきちんと説明すれば理解してくれますのでアイパッチも比較的頑張ってくれることが多いでしょう。 アイパッチをすぐ外してしまうと、視力が上がらない上に治療期間もずっと延びてしまいます。早く発見して、しっかりアイパッチをして、早く視力をあげていけばアイパッチ治療も早く卒業できます。本人にとっても保護者の方にとってもアイパッチの治療は大変だと思いますが、しっかり頑張って下さい。
9才の子どもで片方の目が弱視であることが分かりました。治療開始時期が遅いと言われましたが、アイパッチは必要ですか?また、いつまでするのですか?
一般的には、アイパッチは視力の改善がある限り続けます。視力向上に伴い徐々にアイパッチ時間を減らしていき、1.0以上安定した状態が数か月続けばアイパッチ終了としています。また、弱視の種類や程度にもよりますが、一般的には視力改善の見込みがあるのはだいたい8歳ころまでといわれています。当院では、9才だから治療は手遅れとは考えずに、可能性が少しでもあるのであれば積極的に治療を行います。ここであきらめたらお子さんの視力は一生向上しないため、後悔がないよう頑張って治療をすることをお勧めします。実際にアイパッチ開始が8才を過ぎていてもでも視力が向上した例もあります。しかし、積極的に治療を行っても視力の改善が見られないこともあり、その場合は保護者と相談のうえ、アイパッチを終了としています。

ページトップへ戻る

医療法人樹尚会佐藤眼科 〒864-0041 熊本県荒尾市荒尾4160-270 <完全予約制> TEL:0968-65-5900 受付時間:月・木 ~18:00、火・水・金 ~17:00

医療法人樹尚会 佐藤眼科 〒864-0041 熊本県荒尾市荒尾4160-270
<完全予約制> TEL:0968-65-5900 受付時間:月・木 ~18:00、火・水・金 ~17:00

Copyright (c) 2011 医療法人樹尚会 佐藤眼科 All rights reserved.