眼科診療
ICL・IPCL・
レーシック
- 眼内コンタクトレンズ(ICL・IPCL)
- レーシック
眼内コンタクトレンズ(ICL・IPCL)手術施設:熊本院・大牟田院
眼内コンタクトレンズ(ICL・IPCL)は、眼の表面である角膜に非常に小さな切開創を作成し、そこからレンズを眼内の虹彩と水晶体の間に移植します。コンタクトレンズのように日常生活の中で外れることや、ズレたりすることもありません。 その為、毎日のつけ外しやケアも不要です。 ICL・IPCLともに眼の中で異物として認識されにくい特性があります。
また、角膜を削るレーシックに比べて次のような特徴があります。
- レーシックのように角膜を削らないため、術後の見え方が良い。
- レーシックに比べ切開範囲が狭いため、ドライアイが起こりにくい。
- レーシックができない強度近視や乱視、角膜の薄い症例にも対応できる。
- もし手術に満足しなかった場合、元に戻すことや修正することができる。
- レーシックに比べると費用が高い。
ICLとは
ICL(Implantable Collamer Lens) はSTAAR 社によって開発され、日本では1997年に導入され、2010年に有効性と安全性から厚生労働省に認可されています。全世界では200万眼以上の実績があります。ICLはHEMAとコラーゲンの共重合体素材コラマー(Collamer )で作られており、タンパク質などの粒子が沈着せずに長期にわたって眼内で安定する非常に生体適合性の良い素材となっています。
IPCLとは
IPCL(Implantable Phakic Contact Lens)はEyeOL社によって開発され、日本では2015年より導入されています。全世界で10万眼以上の実績を持ち、有効性と安全性が証明されている比較的新しいレンズですが、2024年11月現在では国内未承認レンズです。IPCLはハイブリット親水性アクリルで作られています。ハイブリット素材を採用したことにより、タンパク質などの粒子が付着しにくく、見え方の質が高いことも証明されています。またIPCLは度数制作範囲が広く、-3D未満の軽度近視に対してもIPCLにて対応できます。また当院では、IPCLにて老視矯正もできるようになりました。お気軽にご相談ください。
(老視矯正用IPCL)
比較表
ICL・IPCL手術について
ICL・IPCLともに手術方法は同じです。
- 散瞳剤点眼で瞳孔を開き、点眼麻酔をおこなったのち、黒目と白目の境目に数ミリの創口を作成します。
*痛みを感じやすい患者様には必要に応じて「低濃度笑気ガス麻酔」も使用できます。痛みはほとんどありません。 - 創口から小さく折りたたんだICLもしくはIPCLを挿入して、虹彩と水晶体の間に固定します。
- 切開創は糸で縫合することなく、創は閉じます。
- 手術は両眼含めて20分ほどで終わります。
- レンズは特別な手入れをしたり取り出したりする必要はなく、半永久的に眼内で安定します。
ICL・IPCL手術までの流れ(手術前後の通院)
- 1:適応検査(無料)
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完全予約制ですのでインターネット(推奨)またはお電話でご予約ください。
手術をご希望されても目の状態により手術できないことがあります。まずは手術ができるかどうかの適応検査を行います。コンタクトレンズは装用したまま来院可能です。適応検査では散瞳検査(瞳を広げる点眼薬使用)は行いませんのでお車での来院も可能です。
手術ができるようであれば担当医師から詳しい説明を行います。手術のメリットとデメリットを良く理解して頂き、可能であればご家族の方ともよく相談し、手術を受けられるかどうか決められるのが良いでしょう。手術ご希望の場合は後日、詳細な術前検査を行います。
※適応検査では費用はかかりません。診察にて保険診療での治療が必要と判断(点眼薬処方など)した場合は費用がかかります。
- 2:術前検査(1回目 約2時間)
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コンタクトレンズ装用の方は事前に装用中止していただく必要があります。
- ソフトコンタクトレンズ:3日間
- ハードコンタクトレンズ:2週間
※コンタクトレンズを上記の期間外すことで、本来の角膜形状に戻り正確な検査が可能となります。
専門の視能訓練士による精密な屈折検査(近視や遠視や乱視の度数を調べる検査)・視力検査・角膜形状検査・眼圧検査、散瞳薬による眼底写真撮影、その後、医師の診察にて精密検査を行います。
この日、散瞳により4〜5時間ほど眩しくなりますので公共交通機関での来院をお勧めします。ご自身の運転で来院される場合は上記の時間を過ぎてからの運転をお願いしています。
また看護師による手術前後の生活の説明や注意点、手術当日の流れの説明、またご相談等もお聞きます。 - 3:術前検査(2回目 約30分)
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正確なデータに対して手術を行うために、日を変えて2回目の屈折検査・視力検査を行います。複数回の検査を行うことでデータのばらつきがないことを確認します。この日、散瞳検査はありませんので運転可能です。
※レンズ注文後の納期目安
ICL:近視や乱視の度数により異なり、早くて3日、長い場合は約4ヶ月
IPCL:度数に関わらず納期は約1ヶ月半 - 4:手術当日(約2時間半)
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当日来院までコンタクトレンズ装用可能です。院内散瞳薬点眼など手術前準備に1時間ほどかかります。手術は両眼含めて20分ほどで終わります。
術後に検査と診察も行います。車の運転をして帰宅することはできませんのでご注意ください。 - 5:術後通院
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術翌日・術1週間後・術1ヶ月後、その後は目の状態により適宜検査診察いたします。
ICL・IPCLの主な合併症
ハロー・グレア・光のにじみ
暗い所で光がにじんだり、光の周囲がぼんやりと見えたりすることがありますが、慣れていき日常生活に支障が出ないことがほとんどです。
ドライアイ
手術後に目がごろごろする、乾燥するなどの症状がでることがありますが、ほとんどの場合は元に戻ります。
老眼 (※概ね40才以上の場合)
遠くが見えるようになると、40才頃から「手元が見にくい」といった老眼の症状がではじめます。その場合は近用眼鏡(老眼鏡)等が必要になります。レーシック、ICL、IPCL、眼鏡、コンタクトレンズいずれであっても老眼は同様に現れます。
IPCLには老視矯正用IPCLもあり、遠くの見え方に加え手元の見え方も改善が期待できます。お気軽にご相談ください。
その他、角膜内皮細胞の減少、眼圧上昇、白内障など
目の中の手術ですので、頻度は低いですがこのような合併症が起きることがあり、場合によっては再手術が必要になります。
当院においては、上記の項目いずれもICL・IPCLで差は認めておりません。
お気軽にスタッフや医師にご相談ください。
レーシック手術施設:熊本院
レーシックは、角膜にエキシマレーザーを当てて角膜の形を変えることで、近視や遠視・乱視を治す治療です。2000年前後からわが国に導入され、2006年に厚生労働省の認可を受け、2008年には年間約45万件のレーシックが行われるようになりました。
しかしながら、2008年後半にある施設で起きた集団感染や、消費者庁からの注意喚起により、レーシックの有効性や安全性に疑問を持つ方が増え、2016年には約3.5万人に減っていますのが現状です。しかしながら、世界をみると、中国で年間約90万症例、アメリカで約60万症例、インドで約20万症例、ドイツで約14万症例と、アジア・ヨーロッパを問わず広く普及しており、世界的にみればレーシックがスタンダードな治療法のようです。
焦点が眼の奥にあっていないため、角膜にレーザーを当てて、眼の奥にピントがあうようにします。
レーシック手術について
当院では、アルコン社の最新機種であるLENSXとカールツァイス社の最新機種であるMEL 90 EXCIMER LASER(動画)を用いたレーシックを行っています。
新しい照射プロファイル「AAA; トリプルA」を用いますので、より安全に高度かつ繊細な不正乱視の治療が可能になり、従来のレーシックに比べ術後の見え方の質がさらに向上しました。
また、角膜不正乱視が強いなどの特殊な目に対しては、角膜形状解析のデータに基づいたトポガイドを用いたカスタムレーシックにより、お一人お一人の目に合わせたカスタムメイドの治療が行えます。
(1)点眼麻酔
手術は点眼麻酔で行います。
(2)フェムトセカンドレーザーによるフラップ作製
エキシマレーザーを当てて角膜の形状を変える前に、角膜フラップといってまず角膜の表面を蓋のように切る必要があります。
作製方法には、マイクロケラトームというカンナのような器械を用いて行っている施設もありますが、当院では、アルコン社のフェムトセカンドレーザーLENSX(厚生労働省承認)を用いて行っております。フェムトセカンドレーザーとは1000兆分の1の単赤外線レーザーのことで、ほとんど熱を発しないために、組織の変性を起こすことなく、角膜フラップを正確に作製することができます。
また、LENSXは最新のプログラムを用いているため、他のフェムトセカンドレーザーに比べて手術時の眼圧上昇が少なく、約17秒という短い時間でフラップの作製ができます。
(3)フラップをめくってエキシマレーザー照射のデータ解析
眼鏡で十分に良い視力が出る方は、通常のレーシックで十分ですが、不正乱視といわれる高次収差がある方は、トポガイドレーシックと言われるCRS-Masterという特殊な器械で測定したデータを元にエキシマレーザーを照射します。
CRS-Masterは、角膜解析データより、角膜表面のわずかな偏差さえも治療することができ、また、瞳孔中心と視軸のズレを自動で補正を行うため、その患者様用にカスタマイズされたレーシックを行うことができます。
(4)エキシマレーザー照射
カールツァイス社の最新機種であるMEL 90 EXCIMER LASER(動画)を用いて行います。
エキシマレーザーは、生体組織に熱変性(やけど)をほとんど起こさずに正確に切開や切除ができる、特殊な高エネルギーのレーザーです。MEL 90は、世界最速のレーザーであるばかりではなく、安全性と正確性をかねそろえています。1Dあたりにかかる時間は約1.3秒ですので、5Dの中等度近視でもわずか6.5秒で治療できます。
高速アイトラッキングシステム |
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エキシマレーザーMEL 90は、瞳孔中心を追尾する1050Hzの高速アイトラッキングシステムが導入されているため、手術中に眼が動いても、レーザーの照射ズレがありません。手術中に眼を動かしたらダメ、というストレスを感じることなく手術を受けることができます。 |
新しい照射プロファイル「AAA; トリプルA」 |
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従来のASAやTSAプログラムに比べて、より安全に高度勝つ繊細な不正乱視の治療が可能になり、術後の見え方の室がさらに向上しました。また、角膜の切除量も少なったため、より少ない切除量でより安全に治療が可能になりました。 |
(5)フラップを戻して終了
エキシマレーザーによる治療が終了したら、めくった角膜フラップを元の位置に戻して手術は終了です。手術後はごろごろするなどの異物感がありますが、視力も手術直後より回復します。
レーシックの安全性と有効性
2015年に日本でのレーシックを受けた15,000眼を調べて、2017年に発表された論文(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28034710)では、感染症は1眼も起きておらず、手術受けた眼の95%が裸眼視力1.0以上になっております。眼科手術の中でも安全性の高い手術に分類されますが、合併症が全くないわけではなく、下記の様なものが挙げられます。
レーシック手術までの流れ(手術前後の通院)
- 1:適応検査(無料)
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ICL・IPCLと同様です。費用はかかりません。
- 2:術前検査(約2時間)
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ICL・IPCLと同様です。
- 3:手術当日(約2時間)
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レーシックの場合は手術当日に2回目の屈折検査・視力検査を行います。
複数回の検査を行うことでデータのばらつきがないことを念のため確認します。そのため、手術の3日前からソフトコンタクトレンズを外していただきます(ハードコンタクトは2週間前から)。手術は両眼含めて20分ほどで終わります。術後に検査と診察も行います。
レーシック手術では手術当日に散瞳はしませんが、車の運転をして帰宅することはできませんのでご注意ください。 - 4:術後通院
- 術翌日・術1週間後・術1ヶ月後、その後は目の状態により適宜検査診察いたします。
レーシックの主な合併症
ドライアイ
症状には個人差がありますが、ドライアイになることがあります。通常は半年ほどで症状は改善しますが、点眼治療が必要になる患者様もいらっしゃいます。
グレア・ハロー
近視や乱視が強い方は、術後に夜間に車の対向車などのライトがにじんで見えることがあります。(詳しい症状はこちら)
老眼 (※概ね40才以上の場合)
遠くが見えるようになると、40才頃から「手元が見にくい」といった老眼の症状がではじめます。その場合は近用眼鏡(老眼鏡)等が必要になります。
再手術
細心の注意を払い治療を行いますが、何らかの原因で数%の患者様に、予想している術後の裸眼視力が十分にでないことがあります。その際は、追加レーシックを行うことができます。タッチアップ保証を行っておりますので、術後3年間は無料で行います。
近視の戻り
術後数年かけてやや近視になることがあります。ご希望があれば追加レーシックを行います(術後3年は無料)。
感染症
術後に細菌が感染してしまうことがごくまれにあります。最新の報告では15000眼での発生は0ですが、起きた場合は速やかに点眼・点滴治療が必要になります。
ICL・IPCL・レーシック それぞれに向いている方
ICL
- IPCLよりも歴史が長い(日本では1997年導入)ことや国内承認も得ていることを重視したい方
- レンズを入れる目の中のスペースが十分にある方
IPCL
- ICLより費用を抑えたい方
※ICLよりも歴史が浅い(日本では2015年導入)、国内未承認などのデメリットあり - 近視や乱視の度数がICLの規格がない方
- レンズを入れる目の中のスペースが十分にある方
レーシック
- ICLやIPCLより費用を抑えたい方
- ICLやIPCLレンズを入れる眼の中のスペースが十分にない方
- 軽度の近視や乱視の方
- 十分な角膜の厚みがあり、ドライアイがほとんどない方
費用
適応検査はICL・IPCL・レーシックいずれも無料です。
診察にて保険診療での治療が必要と判断(点眼薬処方など)した場合は費用がかかります。
ICL・IPCL手術(自費診療)手術施設:熊本院・大牟田院
ICL手術 | 乱視矯正なし:片眼330,000円(税込)、両眼660,000円(税込) 乱視矯正あり:片眼385,000円(税込)、両眼770,000円(税込) |
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IPCL手術 | 乱視矯正なし:片眼220,000円(税込)、両眼440,000円(税込) 乱視矯正あり:片眼275,000円(税込)、両眼550,000円(税込) |
老視矯正用 IPCL手術 | 乱視矯正なし:片眼330,000円(税込)、両眼660,000円(税込) 乱視矯正あり:片眼385,000円(税込)、両眼770,000円(税込) |
- ※お支払いは、医療ローン(最大60回払いまで)もご利用できます。詳細はお問い合わせください。
- ※術後6ヶ月間の診察は無料。術後6ヶ月以降の定期検診費用は1回の受診につき2,200円(税込)
- ※度数ズレや視力低下が起きた場合は、術後3年間は無料でICL入替保証あり。
レーシック(自費診療)手術施設:熊本院
レーシック(通常) | 片眼165,000円(税込) 両眼330,000円(税込) |
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トポガイドレーシック(不正乱視に限る) | 片眼198,000円(税込) 両眼396,000円(税込) |
- ※お支払いは、医療ローン(最大60回払いまで)もご利用できます。詳細はお問い合わせください。
- ※術後6ヶ月間の診察は無料。術後6ヶ月以降の定期検診費用は1回の受診につき2,200円(税込)
- ※追加照射が必要になった場合は初回手術から3年間は無料。
- ※通常のレーシックで十分な視力が得られますが、不正乱視等の高次収差まで治療する必要がある方は、トポガイドレーシックの方がより良い視力が得られます。
タッチアップレーシック(自費診療)
白内障手術後の屈折誤差に対してレーシックによるタッチアップを行うことがあります。多焦点眼内レンズを用いて白内障手術を行う場合、多焦点レンズで矯正できない近視や遠視、乱視が残ってしまった場合には、レーシックによって治すことができます。
料金は、通常のレーシックと同じ費用ですが、当院で手術をなされた方は片眼55,000円(税込)にて、自費診療による多焦点眼内レンズ手術を受けられた患者様は無料で行っています。
お支払い方法
- 現金
- 振込(先払)
- クレジットカード
VISA、Master、JCB、JCB(PREMO)、AMEX、Diners Club、DISCOVER、Union Payがご利用できます。手術当日にお支払いください。事前に限度額の確認をお願いいたします。 - 医療ローンもご利用できます。詳細は受付窓口までお問い合わせください。
熊本院:096-326-2500、大牟田院:0944-55-1100