ドライアイのIPL光線治療を始めました
- 診療・手術
- 2020.11.16
ドライアイ(乾き目)は非常に多い疾患です。少なくとも国内には1000万人以上の方がドライアイと言われており、症状の程度はさまざまですが、通常の外来でも非常に多くの患者様がいらっしゃいます。
当院でも、ドライアイでお困りの方が多くいらっしゃいますので、今回IPL光線治療を導入しました。
ドライアイというのは、単に目が乾く、という症状だけではなく、目がなんとなく不快、見え方が不安定、目が疲れる、といった症状がドライアイによるものであることもあります。
https://www.gankaikai.or.jp/health/52/
最近では、ドライアイの80%にマイボーム腺機能異常(MGD)が関与しているという報告もでてきており、MGD治療が重要となって来ました。
また、ドライアイの検査器械も進歩してきており、今回導入したidra(アイドラ)は、ドライアイさまざまな指標を用いて解析することができ、非常に有用です。
http://inami.co.jp/category03/detail/id=1790
点眼などである程度の症状を改善することはできますが、どうしても症状が取れない場合には、IPL光線療法を行います。
IPL光線療法のために今回導入した器械はM22というレーザー器機で、本来は美容外科でシミ取りや美白目的に行われますが、このMGDにも効果があります。
IPL光線療法の効果を最大限に発揮するため、家庭での目のケアが必要になりますので、患者様も一緒になって治療に取り組むことが重要です。一緒に頑張っていきましょう!